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    捜査弁護に関するQ&A


 Q1 突然、身内が逮捕されたらどうするの?
 Q2 裁判になってもいない捜査段階で弁護士を選任する必要があるの?
 Q3  被疑者の身柄解放ってどうするの?
 Q4  逮捕された被疑者の取り調べで作成される被疑者の供述調書って、被疑者が自分で述べたことを、刑事さんや検事さんが、そのまま書きとって作成するのですか?
 Q5  黙秘権って行使した方がいいものなの?







1.突然、身内が逮捕されたらどうするの?

1.落ち着きましょう。

      たいてい逮捕は突然です。会社に出かけようとすると、刑事が訪問し、逮捕状を執行
      し、そのまま警察に連れて行かれるというのが普通のパターンです。

      事前に任意の事情聴取が数回あり、何回目かに、次は逮捕だと予告されて逮捕され
      るケースもあることはありますが。

      さて、家族が逮捕されたあなたが、一番大切なことは、あなた自身が落ち着くというこ
      とです。そして、次の順番に従って動きましょう。

      1.警察に電話をする

      目的1 事実関係を調査する。

      警察に電話をしても詳細は教えてもらえないことが多いですが、罪名や概略は教えて
      もらえます。

      目的2 接見・差し入れの可能性を確認する。

      逮捕された被疑者にとっては、家族と面会すること、家族から金銭や衣類を差し入れ
      てもらうことが何よりの励ましです。ただ、事案によっては、「接見禁止処分」といって、
      面会や差し入れが禁止されることは少なくありません。

      接見禁止処分を受けていないときは、いつ面談できるのかを警察に確認して、なるべ
      く早く接見しましょう。なお、差し入れできる衣類や金銭には規制があります。警察の
      留置課に電話をして、事前に規制内容を確認しておいた方がいいでしょう。


      2.弁護士に電話をする。

      弁護士の選任は、早ければ早いほど効果的です。逮捕後、速やかに弁護士を選任す
      ることで、被疑者の早期釈放が可能となるからです。

      逮捕から刑事裁判の被告人となるまで4つの節目があります。この4つの節目節目に
      身柄解放を勝ち取るチャンスがあります。

      第一の節目は、勾留決定です。逮捕されると72時間以内に勾留決定がされます。こ
      の勾留決定前に、弁護人は、勾留請求棄却の申立を裁判所に行います。

      第二の節目は、再勾留決定です。勾留して10日すると、通常は、再勾留の申請をし
      ます。この時、弁護人は、再勾留の必要と理由がないことを裁判所に申し立て、再勾
      留棄却の申立を行います。

      第三の節目は、起訴です。弁護人が関係者と面談することで、検察に嫌疑不十分を
      納得してもらい不起訴にしてもらうか、あるいは、弁護人が被害者と示談することで検
      事に起訴の必要性がないと判断してもらい起訴猶予にしてもらいます

      第四の節目は、起訴後です。起訴されてしまった場合、速やかに保釈申請をすること
      で被疑者の身柄を早期に解放します。













2.裁判になってもいない捜査段階で弁護士を選任する必要があるの?

2.あります。
      被疑者を精神的に支え、被疑者の人権を確保します。早期の身柄解放が可能
      になり、起訴猶予・不起訴に持ち込むことが可能となります


   
      被疑者を精神面から支える。

      弁護人は、警察の立会いなしに自由に接見できます。具体的に言うと、

      1.接見禁止でも弁護人なら接見できる。
      2.弁護人なら立会人なしに接見できる。
      3.弁護人なら休日でも深夜でも接見できる。(警察に留置されている場合)

      という点が、一般の方との違いです。これにより、自由に、家族や友人に代わって、被
      疑者と情報の交流ができ、被疑者を精神的に支えます。


      刑事弁護人のアドバイスにより適正な捜査を確保し被疑者の人権を守る。

      接見した刑事弁護人は、

      1.今後の流れを説明し
      2.取り調べにどのように対応すべきか説明します。
      3.また、うちの事務所では、さらに日弁連作成の被疑者ノートや、事務所作成の刑
        事裁判手続き説明書などを交付します。

      特に、取り調べなどにどう対応すべきかを説明し、事実に反した供述調書が作成され
      ないよう監督します。これにより、被疑者の人権を確保します。


      早期の身柄解放

      逮捕から起訴まで、最大で23日間拘束されます。3日目には、勾留決定、13日目に
      は再勾留決定があり、この節目節目に、弁護人には、裁判所に対し、勾留を取り消
      し、身柄を解放するよう働きかけます。

      また起訴される場合には、在宅起訴になるよう働きかけますし、起訴されたら直ちに
      保釈申請をします。


      被害者との示談により起訴猶予に持ち込む。

      犯罪事実に争いがない場合、性犯罪、傷害事件など、被害者の処罰意識が重視され
      る犯罪では、被害者と示談できれば、起訴されずに終了するケースが多いです。この
      被害者との示談は、被疑者や被疑者の家族では事実上無理で、弁護士でなければ
      なりません。

      実は、捜査段階での刑事弁護事務所の力量が現れるのが、この示談交渉です。


      検察官に事実を説明し、不起訴に持ち込む。

      犯罪事実に争いがある場合は、被疑者に捜査機関の取り調べにどう立ち会うべきか
      を説明するとともに、無罪を証明する証拠資料を収集し、検事に公判に影響を及ぼさ
      ない程度で、被疑者側から見た事実を説明し、不起訴にするよう働きかけます。


      その他 接見禁止解除請求等

      捜査段階での刑事弁護人の役割で重要なものは、上記以外にも多数ありますが、接
      見禁止解除請求も、その一つです。接見禁止処分を受けると、家族は被疑者と面会
      できなくなるばかりか、差し入れできなくなります。弁護人は、裁判所にこの接見禁止
      処分を解除するよう請求し、全面的解除が無理な場合は、一部を解除するよう請求し
      ます。

      この接見禁止解除請求は、実務では、重要です。例えば、共犯者がいる、あるいは否
      認している等の理由で接見禁止処分の解除が無理な場合でも、差し入れ、あるいは
      両親との面会に限って一部解除してもらいます。

      このように早期に身柄を開放するためには、できるだけ早く弁護人を選任する必要が
      あります。一日選任が遅れれば、それだけ身柄解放のチャンスが失われることになり
      ます。













3.被疑者の身柄解放ってどうするの?

3.(再)勾留決定に対する準抗告と取消請求の方法があります。

      ●(再)勾留決定に対する準抗告

        被疑者は逮捕されると3日以内に検事が裁判所に勾留請求をし、裁判所は10日
        間の勾留を決定します。10日経過すると、検事が裁判所に再勾留の請求をし裁
        判所の許可をもらうことで、通常は、もう10日再勾留されます。

        ここからわかるように、逮捕されたら自動的に23日間勾留されるのではなく、3日
        目、10日目に、裁判官が「特に許可する」ことで勾留が23日間継続するのです。

        裁判官は、検事の請求があれば、自動販売機みたいに勾留決定を出しているの
        ではありません。法律では、「罪証隠滅」か「逃亡の恐れ」のいずれかがある時だ
        け勾留決定を出すことになっています。

        ですから、罪証を隠滅したり、逃げたりする恐れはありませんと裁判官に納得して
        もらえば、勾留されずに在宅捜査に持ち込むことが可能になります。

        もっとも、実務では、さらに身柄を拘束されると困る具体的理由を裁判所に訴える
        必要性があります。

        森法律事務所刑事弁護グループでは、30年に及ぶ経験と実績から、この勾留請
        求を棄却し身柄を拘束しない捜査にするよう働きかけるノウハウを蓄積していま
        す。


      ●(再)勾留に対する取消請求
 
        勾留決定に対する準抗告以外に、勾留の取消・執行停止の制度があります。被
        疑者の健康・家族事情などを考慮して認められている制度です。












4.逮捕された被疑者の取り調べで作成される被疑者の供述調書って、被疑者が自分で
      述べたことを、刑事さんや検事さんが、そのまま書きとって作成するのですか?

4.検事や刑事が、「被疑者になったつもり」で供述調書を作成し、被疑者がそれに
      署名押印して作成します。


      逮捕勾留は、本来は、被疑者の罪証隠滅・逃亡の防止にあるはずですが、実際は、
      効果的な取り調べを実現するために行われます。家族や社会から隔離された被疑者
      は、実に簡単に「自白」してしまうからです。

      誰もいない取調べ室で、検事あるいは刑事は、被疑者と一対一で向かい合い、被疑
      者に時折事情を聴きながら、自分の思い描いたストーリーに従って、被疑者が自白す
      る形式での作文を書きます。これが供述調書とか自白調書とか言われるものです。

      テレビなどでは、被疑者がストーリーをしゃべり、それを刑事が書きとるというシーンが
      よくありますが、あれはウソです。実際は、取調室で、
      1.検事や刑事が、「被疑者になったつもり」で作文を書きあげ
      2.「これでいいですか?」と被疑者に確認し
      3.被疑者が「間違いありません」というと
      4.「それなら署名押印して下さい」といって被疑者に署名押印させ
      5.被疑者の供述調書ができるのです。

      形式上は、「被疑者が自分で供述した」ことになっていますが、現実は「検事や警察の
      供述」です。そして署名押印してしまえば、裁判所は、ほぼ100%、その内容を信用し
      ます。その結果、無罪の人間が有罪になったり、あるいは現実よりも、より悪質な犯
      行にすり替えられてしまいます。

      その作文の内容が違うと思っても、勾留された被疑者には、それを言う勇気がありま
      せん。家族や職場から隔離され、たった一人で強大な権力に対峙しているからです。

      こういうときに、弁護人と接見できるのは、実にたくましい。

      問題は、その「自白」調書が、ほとんどのケースで、捜査機関の見込み捜査に従って
      ストーリーを作成されてしまうことです。無罪なのに「自白」する、有罪でも必要以上に
      悪質なストーリーにされてしまうというのは日常茶飯事です。

      そこで、被疑者は、

      @黙秘権(供述しない権利:沈黙して何も供述せず供述調書の作成を一切拒否する)

      A供述調書署名拒否権(黙秘権を行使せず、供述しても、内容に納得いかなけれ
                     ば、供述調書に署名・押印することを拒否する)

      B供述調書訂正申立権の行使(供述調書に誤りがあれば、訂正を申立てる)

      を効果的に駆使することで、自らの人権を守るべきです。

      そして、これらの権利を行使するには、刑事専門弁護士のアドバイスが必要なので
      す。












5.黙秘権って行使した方がいいものなの?

5.ケースバイケースです。

      黙秘権というのは、憲法が認める被疑者被告人の権利で、取り調べにあたっても、刑
      事裁判の開始にあたっても、決まり文句のように告げられます。

      確かに、被疑者被告人にとって、一番重要な権利ですが、それとこの黙秘権を行使し
      ていいかどうかは別問題です。

      捜査段階で、自分はこの黙秘権を積極的に勧めることはあまりありません。

      捜査段階では、多くが示談をとって起訴猶予に持ち込む、あるいは十分反省して起訴
      猶予に持ち込むという弁護作戦を立てます。黙秘権を行使するというのは、被害者の
      感受を逆なですることであり、また検事も、それなら起訴してやると対決モードになりま
      す。

      また、自分が真実無罪の時は、黙秘するよりも、事実を積極的に述べ、真実を捜査
      機関にわかってもらう方が効果的だし、捜査段階から一貫した事実を述べていれば、
      裁判官に対する心証もよくなります。

      ただ、被疑者の性格によっては、やはり黙秘権を行使した方がいい場合もあります。
      捜査機関の執拗な質問に、堂々と反論できる被疑者ならいいのですが、被疑者によ
      っては、その反論ができない性格の人が結構いるんです。取調室で、捜査機関が「な
      に、馬鹿なこと言ってるんだ。本当はこうなんだろう。」と言われると、「間違いです。真
      実はこうです。」と反論できる被疑者というのは、意外と少ないんです。

      こういう性格の人は、黙秘権を行使し、裁判で事実を述べた方がいいです。

      なお、被疑者や被告人には、「黙っている権利」はあっても「嘘をつく権利」はありませ
      ん。被疑者の中には、刑事弁護人に「どういう嘘をついた無罪になるか」と聞かれるこ
      とが、しばしばあります。自分は、こういう場合、「被疑者には嘘をつく権利はありませ
      ん。真実を述べるか黙秘するか、二者択一です。」と答えることにしています。










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