当事者へのお願い
このWEBをご覧になっているということは、多くの場合、閲覧者ご自身が、親子交流に悩んでいるといことだと思います。
監護者からすると非監護者からの親子交流の求めは、往々にして嫌がらせに見えます。一方、非監護者からすると監護者の態度は、意図的に非監護者と子供との断絶を図るように見えます。このすれ違いが、問題を複雑にしています。
【非監護親の方へ】
非監護親の方にとって、親子交流は、喪失感の回復として、極めて意義のある制度です。
しかし、理解していただきたいのは、子供が家で一緒にいたとき、いくら別居親と楽しそうに交流していたとしても、それが子どもの真意とは限らないことです。子供心に、親から見放される恐怖から、親に会わせるというのは、よくあることなのです。
子供が会いたがっていないというと、非監護親の方からは、そう言わせているとか、洗脳されたという発言が必ずありますが、そうとは限りません。
【監護親の方へ】
ようやく、あの配偶者と別れられたのに、面会交流だなんて精神的に限界だ、というお気持ちはもっともだと思います。
しかし、長い目で見た場合、親子交流をかたくなに拒否した場合、将来、子供から「お母さんが私からお父さんを奪った」と攻撃されることがしばしばあります。また、子供が会いたくないといっても、それが同居親との関係を考えて子供がやむなく発言している場合もあります。その場合は、無意識のうちに、わが子を虐待していることになります。